子安八幡宮に行くこと [古社巡礼]
さて、今回やってきたのは山梨県甲府市国母にある子安八幡宮。
「子安」という名前から察するに安産祈願にとりわけ霊験のある神社のようだ。さあ行こう。
台輪鳥居
明神系の台輪鳥居。台輪(だいわ)とは柱の上にある円い部分のこと(矢印)。別名、稲荷鳥居とも云う。この台輪の無い場合は明神鳥居となる。しかし、鳥居の分類分けは難しい。神社ごと、一基ごとに意匠が異なるからだ。十人十色ならぬ、十基十色である。
八幡宮の証
手水舎に刻まれている三つ巴。これぞ八幡宮。それはいいとして、この手水舎かなり傷んでいる。味がある、というには少々無理がある。せめて水の出てくるところくらいは何とかしてほしいところだが。
ねじれた屋根
この手水舎を一寸離れた場所から見ていると、次第に不安定な気分になってくる。その訳はどうやら、屋根のせいらしい。何か訳あってねじれたのか、はたまた元々こういう意匠なのか分からないが、はてさて悩ましい。
狛犬達。こう云っては失礼かもしれないが、ひょうきんな顔をしている。
おまけにネクタイまで締めているとは、何とも洒落っ気茶目っ気十分なお方達である。
ご覧の通り
入母屋造の拝殿。至って普通である。しいて云うなら拝殿の前に赤い鉄門があることくらいだろうか。夜などは閉められるようである。
底抜け柄杓
お参りをすませ、ふと上を見るとそこには底の抜けた柄杓が。底抜け柄杓では水がさらりと流れる、すなわち子供もすんなりと安産でありますように、という願いが込められているらしい。船幽霊は関係ないようだ。
船幽霊:船を沈めようとする幽霊。
彼らは船を見つけると大抵、次のように云ってくる。
「悪いけんど、柄杓貸してくりょお。一寸柄杓貸せし」
怖いからといってうっかり柄杓を貸してしまうと一大事。
たちまち水を汲みいれられて船を沈没させられてしまう。
防ぐには底抜けの柄杓を渡すと良いという。
幸か不幸か、山梨は海無し県であるから(山はある)船幽霊はマイナーだろう。
もしかしたら富士五湖には、そういう話があるかも知れない。(僕は聞いたことはないが)
与太話はさておき
流れ造の本殿。こちらも特筆すべきところのなさそうな、至って普通である。イヤァ神社も十社十色であるから、普通ということはないのだが、要は僕が見出せないということだ。
実はこの本殿の周りはぐるりと垣で囲まれている。
だのにどうしてこういう写真が撮れるんだろう。
うむう、これぞ不思議……ではない。
何のことはない。垣の隙間から撮れば(覗けば)いい訳だ。
そうそう不思議なことなどないのだよ、天狗君。
それはさておき、ここの境内は横長である。
奥行きはあまりないのに、横にやたら広いのだ。
まずは、入り口から見て右側を見てみる。
強固な守り
滑り台、シーソーなどの遊具があり、子供等の遊び場でもあるようだ。どうやら前例があったと見た。凶悪なラグビーボールや非道なサッカーボールなどが拝殿に危害を及ぼさないよう、拝殿の側面にはフェンスが設けられたわけだ。公園併設ならではの神社である。
那賀都
末社の那賀都神社。拝殿本殿らしいものは見あたらず。賽銭箱もない。
一方、境内の左側はというと
畑か花壇か
畑か、はたまた花壇なのか判別は付きかねるが、意図的に耕されているのは確からしい。あれこれ詮索するのは野暮に思えたので、このまま放っておくことにした。
末社?
ぽつんと建っている。どうも倉庫というわけでもないようだ。何かが祀られているようだが詳細は分からない。拝殿本殿のない末社の那賀都神社をここに移すというわけには、いかぬのだろうか。境内の右側の方が日当たりがいいから、ここは嫌だと云うかも知れない。(そういう問題ではないだろう)
一寸、気になること
「甲斐之国 下石田」と刻まれている。今、この場所の地名は「下石田」ではなく「国母」である。道一本向こう側が下石田である。区画整理による町名変更のせいか、または合祀されて今の場所に、のどちらかといったところだろう。
ここには掲示板らしきものはなく、由緒などは分からずじまい。
マァそんなのは良くあることであるから、大したことではない。
狛犬、手水舎、横長な境内などなど、突っ込みどころ満載な神社であった。
忘れ去られた遊具(名は……失念した)
「子安」という名前から察するに安産祈願にとりわけ霊験のある神社のようだ。さあ行こう。
台輪鳥居
明神系の台輪鳥居。台輪(だいわ)とは柱の上にある円い部分のこと(矢印)。別名、稲荷鳥居とも云う。この台輪の無い場合は明神鳥居となる。しかし、鳥居の分類分けは難しい。神社ごと、一基ごとに意匠が異なるからだ。十人十色ならぬ、十基十色である。
八幡宮の証
手水舎に刻まれている三つ巴。これぞ八幡宮。それはいいとして、この手水舎かなり傷んでいる。味がある、というには少々無理がある。せめて水の出てくるところくらいは何とかしてほしいところだが。
ねじれた屋根
この手水舎を一寸離れた場所から見ていると、次第に不安定な気分になってくる。その訳はどうやら、屋根のせいらしい。何か訳あってねじれたのか、はたまた元々こういう意匠なのか分からないが、はてさて悩ましい。
狛犬達。こう云っては失礼かもしれないが、ひょうきんな顔をしている。
おまけにネクタイまで締めているとは、何とも洒落っ気茶目っ気十分なお方達である。
ご覧の通り
入母屋造の拝殿。至って普通である。しいて云うなら拝殿の前に赤い鉄門があることくらいだろうか。夜などは閉められるようである。
底抜け柄杓
お参りをすませ、ふと上を見るとそこには底の抜けた柄杓が。底抜け柄杓では水がさらりと流れる、すなわち子供もすんなりと安産でありますように、という願いが込められているらしい。船幽霊は関係ないようだ。
船幽霊:船を沈めようとする幽霊。
彼らは船を見つけると大抵、次のように云ってくる。
「悪いけんど、柄杓貸してくりょお。一寸柄杓貸せし」
怖いからといってうっかり柄杓を貸してしまうと一大事。
たちまち水を汲みいれられて船を沈没させられてしまう。
防ぐには底抜けの柄杓を渡すと良いという。
幸か不幸か、山梨は海無し県であるから(山はある)船幽霊はマイナーだろう。
もしかしたら富士五湖には、そういう話があるかも知れない。(僕は聞いたことはないが)
与太話はさておき
流れ造の本殿。こちらも特筆すべきところのなさそうな、至って普通である。イヤァ神社も十社十色であるから、普通ということはないのだが、要は僕が見出せないということだ。
実はこの本殿の周りはぐるりと垣で囲まれている。
だのにどうしてこういう写真が撮れるんだろう。
うむう、これぞ不思議……ではない。
何のことはない。垣の隙間から撮れば(覗けば)いい訳だ。
そうそう不思議なことなどないのだよ、天狗君。
それはさておき、ここの境内は横長である。
奥行きはあまりないのに、横にやたら広いのだ。
まずは、入り口から見て右側を見てみる。
強固な守り
滑り台、シーソーなどの遊具があり、子供等の遊び場でもあるようだ。どうやら前例があったと見た。凶悪なラグビーボールや非道なサッカーボールなどが拝殿に危害を及ぼさないよう、拝殿の側面にはフェンスが設けられたわけだ。公園併設ならではの神社である。
那賀都
末社の那賀都神社。拝殿本殿らしいものは見あたらず。賽銭箱もない。
一方、境内の左側はというと
畑か花壇か
畑か、はたまた花壇なのか判別は付きかねるが、意図的に耕されているのは確からしい。あれこれ詮索するのは野暮に思えたので、このまま放っておくことにした。
末社?
ぽつんと建っている。どうも倉庫というわけでもないようだ。何かが祀られているようだが詳細は分からない。拝殿本殿のない末社の那賀都神社をここに移すというわけには、いかぬのだろうか。境内の右側の方が日当たりがいいから、ここは嫌だと云うかも知れない。(そういう問題ではないだろう)
一寸、気になること
「甲斐之国 下石田」と刻まれている。今、この場所の地名は「下石田」ではなく「国母」である。道一本向こう側が下石田である。区画整理による町名変更のせいか、または合祀されて今の場所に、のどちらかといったところだろう。
ここには掲示板らしきものはなく、由緒などは分からずじまい。
マァそんなのは良くあることであるから、大したことではない。
狛犬、手水舎、横長な境内などなど、突っ込みどころ満載な神社であった。
忘れ去られた遊具(名は……失念した)
>>takagakiさん
nice!ありがとうございます。
日々、春めきつつありますが今後ともどうぞ宜しく。
by けーう (2008-03-24 17:57)