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船形神社に行くこと [古社巡礼]

さて今回は山梨県甲府市国母にある船形神社。
船形というのは、はて、一体なんだろう。
マァともかく行ってみることにしよう。


おませな鳥居

右足をちょっと突き出している、ちょっとおませな明神系の島居。写真はちょっと引き気味に撮っているが、鳥居は割と小さめである。安政三年(1856)に建てられた、とのこと。随分年季の入った鳥居である。ふと、上を見上げれば柿の木が。渋柿だろうか、まだ実をつけて枝をしならせている。これでは勿体ないお化けが出てもおかしくないというものだ。



銀杏通り

妙に長い参道をかつかつと往く。参道にはおびただしいほどの銀杏が。もうこれはイチョウのマキビシである。うっかり踏んでしまったら一大事。気をつけねば。ヒイラギや桃の木は鬼除けの木である。しかし、イチョウ(の実)は人間除け、もとい、天狗除けなのかもしれない。ふと、そう思った。



すらりと

ごてごてとした装飾の類のないシンプルな拝殿。至って普通である。ただ気になるのは、そう、天気である。拝殿とはまるで関係ないが、ともかく一雨来そうだ。



本殿とはうってかわって

屋根のデザインがちょっと変わっている本殿。何だか入り組んでいて、言葉では説明しにくいが、マァそういうデザインだ(右図)。



狛犬達。
船形の意味について尋ねてみたが、返事がない。
ただのこまいぬのようだ。

自分で探れということのようなので、境内を探ってみる。


ずらりと並んだ祠

全部で六社ある。それら前には境界を示す注連縄が。結構な距離だ。木と木の間に張るというのは面白い。はて、一つだけ向きの違う祠がある。大したことではないような気もするが、そうは云っても何だか気になってしまう。『徒然草』にでてくるようなわんぱく坊主の仕業だろうか。



三つ巴

拝殿の屋根にある神紋は三つ巴。巴は弓を射る時に使う鞆(とも)を形取ったものだと云われている。それが後に八幡神の神紋として用いられるようになったそうである。八幡神といえば源氏の氏神。弓矢が武神の八幡神に通じるわけだ。すると、この船形神社も八幡神(応神天皇)を祀っているということか。必ずしも巴紋=八幡神社というわけではないが、あながち無関係とも云えまい。



さっぱりだ

境内はさっぱりしている。少し離れた所には遊具や集会所がある。地面も些か砂っぽい。マァ普通、学校に神社はないと思うが、ここは何だか校庭の隅のような気さえしてくる。


しばし、うろうろしてみるも、他にめぼしいものは見当たらず。
掲示板らしきものもない。
分からないことだらけだったが、たまにはこういうのも良いものさ。
また来よう。



その 祠の奥の茂みには…



魚?風船?
場違いすぎて吃驚。




おまけ

『無何有の果て文学集』


「雪国」


一刻ばかりの惰眠を抜けてホームに降り立つと、そこは雪国であった。
(本当に降っている!)
頭の中まで真っ白になった。



(了)


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お北

>>takagakiさん
nice!ありがとうございました。
次回の「無何有の果てに」もご期待ください。
by お北 (2008-02-10 21:26) 

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